舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★
舞台パタリロ東京公演終了しました。
前作から良いところを全部持ってきつつ、そこにさらにネタとシリアス成分を加えてストリーリー性を出した今作、本当に楽しい舞台です!
やっぱり小林顕作さん天才なんですね…。
前回は紀伊國屋ホールで会場もそんなに大きくなくて年季が入ってて、そこにミラーボールとかまわってたりレトロな昭和な雰囲気が合っててすごく良かったんだけど、今回は銀河劇場。
規模と予算がとても大きくなってて(笑)、綺麗なだけの雰囲気になってたらつまらないし、かと言って前回と同じだとこじんまりしてしまうかな?と思ってたけど、やっぱり絶妙なバランスで会場と演出があってて、舞台の合間にすごくチープなアニメで大スクリーン使ったり、やってることは大きいのにハリボテ感。
でも前回同様にパペットとか影絵とかの手作り感というか舞台ならではの生感もちゃんと残ってて、演出の詳しいことなんて何もわからないのに本当にお上手だなと思いました。
あと、会場入った瞬間に流れる昭和メドレーとオニオンスープの匂いは他の舞台では絶対無いであろう異様さなのでとても好きです。
勢いとしては前作観た時の衝撃に勝るものはなかったけど、そのぶんお耽美というか美しいなとしみじみ感じたシーンがあったりまた違った感じで楽しめました。
三津谷亮演じるロビーはとにかくきれいでほっそくて優しくて、でもその優しさゆえに自分の命賭けて世界を守って死んでしまうんだけど、そのロビーとタマネギ11号の友情にもグッときます。
アンドレセンも切ないし、双子の弟でありバンコランの元カレのビョルンの日記を読んでいつしかバンコランを愛するようになるんだけど、アンドレセンが初めて自分で知ったバンコランは自分の愛を疑う言葉だった。
「そっか、貴方はそういう人なんだね」の言葉が切ないし愛しい。
ラストの「fly me to the moon」はアンドレセンとロビーとマライヒのバンコランを愛した3人による三重奏で、本当に宇宙の中にいるみたいな星のカーテンがかかっててまぼろしみたいにきれいだった。
公演重ねるごとにアンドレセンの歌に熱が入ってるようで切ない。ロビーは天使みたいにうれしそうに歌うの、夢に見た宇宙の中で。
今回の曲もどれもこれも楽しいし面白いし美しいし意味不明だし聴いた直後は「なんだったんだ…?」って感じになるし最高でした!
ちなみに今回の佐奈くんの勝負曲は「ホットパンツ」です。わたしも最初なにそれ?って思ったけど観たら本当にホットパンツだし短いしかわいいし曲名がまず「ホットパンツ」だし推し後ろでペンラ振り始めるしとにかく楽しいです。
バンコランとマライヒの痴話喧嘩ソングもノリノリでずっと耳に残るしやっぱりめちゃくちゃかわいい。
でもわたしが一番笑ったのは警察長官の歌うあらすじ紹介で、っていうか警察長官が出てくると問答無用で笑うからずるい。
つねくんもお気に入りです(リプ自慢)↓
青木玄徳 on Twitter: "警察長官めっちゃ面白いよね笑… "
https://twitter.com/tsunenori_aoki/status/976462159474380800
そして前作の大楽では変装していたパタリロのヅラがとれちゃったり色々ハプニングあって死ぬほど笑ったんですけど、今回の東京楽マチソワにも笑神様降りてて、マチネではパタリロの股間につけるフラミンゴが付かなくて手で持ったまま切り抜けたり(劇中でバンコランにいじられまくる)細貝タマネギの靴が当然脱げたり(ツボに入ったマライヒにいじられまくる)、ソワレではパタリロ バンコラン アイゼンバーグと噛み倒し、バンコランが素早く銃を構えるシーンでポロリして拾おうにも滑って拾えず床でバタバタしてるやばすぎる光景に客がわけわからんくらい笑ってました。キャストも笑いの波がなかなか去らずになにやっても笑っちゃう空気感が残っちゃったり、すごいおもしろかったです。
これってミスしたのが面白いんじゃなくて、こういうミスもスパイスとして取り込んで武器にできる舞台なんだな、面白いな!って感じです。
カテコもめっっっちゃゆるくて加藤諒くんが物販の宣伝したあとは「ね~~ほんとね~ほんとありがたいよね~えっと誰か喋る?」って感じで毎回グダグダで最後まで肩の力抜いて観れる笑
あとはやっぱりつねくんと三津谷亮がまた並んで笑いあってる姿がみれるのはすごくぐっときますね。テニミュって推しが卒業してもこうして永遠に楽しめるコンテンツだな…。
今回このハチャメチャワールドで終始おとなしいキャラ演じてる三津谷亮はカテコうずうずしてるように見えてかわいいです。
三津谷亮なんであんなにかわいいんですか、全員で踊ってるときひときわ可愛くてダンスも上手だしつねくんみようとしても目が奪われちゃう…。
つねくんのバンコランもたくさん書きたいことあるし本当に良かったしけど書ききれない…。
でも、今作は演技が~とか細々言うより強烈なパタリロワールドのなかで溶け込んでるつねくんがとにかく面白くて、でも冷静沈着なバンコランらしくパタリロのストッパーにもなってたし役割をきちんと生かして存在してたので、「細かいことはいいんだよ!」とも思います。
前方で観た表情ひとつひとつもすごく素敵だし指先ひとつもグッとくるけど、オペラグラス忘れた三階席でも泣くほどおもしろかったもん。
あ〜でもマライヒを身を呈して守る姿はやっぱりあまりにかっこよかったです。
加藤諒くんは声枯らして毎公演背中に大きな汗シミつくって頑張ってくれてるし、佐奈くんのマライヒはたまにゴリラだけどきゅるきゅるんでかわいいし、小林亮太くんも三津谷亮も一瞬の隙もなくお耽美で綺麗だし、タマネギめっっっちゃおもしろいしフェロモンジャグジータイム大好き!石田隼くんわけわからんけど死ぬほど笑かしてくるし、魔夜メンズすごすぎて面白すぎて正直MVPだなって思うし、顕作さん筆頭に魔夜峰央先生や白泉社やたくさんの人が楽しんで関わってるのもわかるしまさに総力戦で、大変熱量のある素晴らしい作品です。
魔夜メンズの美少年軍団と天使大好きなのに書き足りないけどこのへんで…。
大阪もどんな奇跡おきるのか楽しみです笑
あと映画も楽しみ〜!